チーム成長、22戦目の初ポイント=アグリ、運味方に8位入賞−F1スペインGP
2007年 05月 14日
「運にも助けられた」。佐藤は素直に心境を明かした。終盤まで、ポイント獲得圏にあと一歩の9位。ところが、1つ前のルノーのフィジケラが燃料トラブルで残り6周でピット作業。その間隙(かんげき)を突いて8位に浮上した。
完走したのも22台中の14台。だが、その「恩恵」にあずかれる位置に、車を押し上げていたからこその結果でもある。13番手のスタートから堅実に周回を重ね、1回の給油で周回を伸ばす作戦も当たり、最高6位を走行。「ポイントに届く力があるか分からないが、きちっとレースをすればチャンスはあると思っていた」と鈴木亜久里代表。
1週間前の合同テストで走り込み、空力面での改善に手応えも見せて臨んだレースだった。参戦1年目の昨季は予選では1次予選(Q1)突破ができず、決勝の最高成績も10位。メーカー系チームに比べ、予算的な苦しさは変わらないが、課題をマシンの戦闘能力アップにつなげるチーム全体の底力も身に付いてきた。「全員の努力の結晶。優勝と同じ価値」と佐藤。さらなる飛躍の、大きな通過点となった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070514-00000029-jij-spo
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